【春の芝生管理の基本方針】
3月〜5月は、芝生が冬の休眠から目覚め、生育を再開する時期です。少しずつ緑が戻り始めますが、まだ本格的に伸びる前段階でもあります。この時期は、芝生に一気に負荷をかけるのではなく、「春は芝生を整えながら目覚めさせる」ことを基本方針とします。
春の作業の基本的な流れ
- 低刈り(2月下旬〜3月)
- 萌芽を待つ
- 施肥(4月頃)
- 刈り込み開始・更新作業
- 雑草対策
春の芝生管理は、この流れを意識して進めています。
低刈りを行う前に、冬の休眠期に芝生がどのような状態だったかを知っておくと安心です。詳しくは以下のページをご覧ください。
▶ 冬の芝生管理|休眠期にやること・やらないこと(12月〜2月)
低刈りの詳しい手順や作業動画は、こちらの記事で解説しています。
1. 低刈りと掃除(2月下旬〜3月)
- 冬の間に伸びた芝を低めに刈る
- 枯れ葉や古い芝を取り除く
- 目立つ雑草を手で抜く
冬の間に溜まった枯れ芝やゴミを取り除き、芝生の根元に日光と風を当てることが目的です。
低刈りを行う目安は2月下旬〜3月上旬ですが、「カレンダーの日付」よりも芝生と地面の状態を見て判断します。
- 霜がほとんど降りなくなっている
- 地面が凍っていない
- 歩いてもぬかるまない
また、低刈りは新芽が出る前に終えておくことが大切です。新芽が出てから低刈りを行うと、せっかく出てきた芽を刈ってしまい、芝の回復を遅らせてしまいます。そのため、ちょい芝では遅くても3月中には低刈りを終えるようにしています。
理想的な条件がそろう日と、自分の休みが重なるとは限りません。そのため、ちょい芝では「安全に作業できる日=できるときにやる」という考え方で進めています。
実際に2025年は、YASUYO庭で低刈りを行った際、前日に雨が降り、地面がぬかるんだ状態で作業してしまいました。その結果、芝刈り機に刈りカスが詰まり、通常よりもかなり時間がかかってしまいました。
ただし、その後の管理を続けたことで芝生は順調に生長し、夏にはきれいな状態になりました。低刈りは春の最初の大事な作業ですが、多少タイミングがずれてしまっても、芝生は簡単にはダメになりません。無理のないペースで管理を続けていけば、結果は後からついてきます。
2. 萌芽を待つ
低刈りが終わったら、すぐに肥料はまきません。まずは芝生の萌芽(芽が出る)のを待ちます。
芝生全体がうっすらと緑になり、新芽が広がってきた状態が次の作業の目安です。この時期は、伸びてきた雑草を手で抜く程度の管理にとどめます。
3. 施肥(4月頃)
春の施肥は、「新芽が出て、うっすらと緑が広がってから」を目安に行います。散布量は、肥料の説明書に書かれている量を基本としています。
まだ十分に萌芽していない状態で施肥すると、芝生よりも雑草が肥料を吸ってしまい、雑草だけが元気になることがあります。必ず芝生が動き始めてから施肥するようにしています。
4. 刈り込み開始・更新作業
施肥後、芝生が伸び始め、穂が出てきたり草丈がそろってきたら刈り込みを開始します。
- 穂が出たら穂刈り
- その後は週1回を目安に芝刈り
- 密度を上げるために根切りやコアリングを実施
土壌環境を整える目的で、ブレンドカルスを散布しています。ブレンドカルスの使い方や効果については、以下の記事で詳しく解説しています。
5. 雑草対策
雑草はこまめに手で抜くのが基本です。
除草剤を使用する場合は、3〜4月に茎葉処理効果と土壌処理効果のある「シバゲン」を散布します。芝生が動き出す前〜動き始めの時期に使うことで、春の雑草発生を抑えやすくなります。
まとめ
春(3月〜5月)の芝生管理は、以下の流れを意識します。
- 低刈り(2月下旬〜3月)
- 萌芽を待つ
- 施肥(4月頃)
- 刈り込み開始・更新作業
- 雑草対策
春は芝生を立ち上げるための準備期間です。多少タイミングがずれてしまっても、管理を継続していけば芝生は回復します。無理をせず、芝生の状態を見ながら進めていきましょう。
低刈りの詳しい手順や作業動画を見たい方はこちらもご覧ください。