【芝生管理】芝生のコアリング方法|穴あけ・目土・ブレンドカルスまで解説

コアリング後の芝生。目土投入前の状態で、芝生全体へ穴を開けた直後の様子 芝生の手入れ

コアリングとは?

コアリングは、芝生に小さな穴を開けながら、土の詰まりを少しずつ改善していく作業です。

芝生管理では芝刈りや肥料に注目されがちですが、長くきれいな状態を維持するためには、土の中の環境を整えることも重要になります。

特に芝生は、毎年の芝刈りや踏圧、雨などによって、少しずつ地表付近が締まりやすくなります。

そのままの状態が続くと、水や空気が入りにくくなり、夏場の乾燥や密度低下につながることもあります。

そこで行うのがコアリングです。

土へ穴を開けることで、空気や水の通り道を作り、芝生の環境を少しずつ整えていきます。

コアリングとエアレーションの違い

コアリングとエアレーションは、どちらも芝生へ穴を開けて通気性や排水性を改善する更新作業です。

ただし、穴の開け方に違いがあります。

コアリング

コアリングは、土を抜き取りながら穴を開ける方法です。

土の詰まりを物理的に減らしながら、新しい土を入れやすくできるため、更新作業としてよく行われます。

目土やカルスを組み合わせながら、土壌改善を進めやすいのも特徴です。

エアレーション

エアレーションは、細いピンなどで穴だけを開ける方法です。

土を抜き取らないため作業負担が比較的少なく、通気性改善を目的として行われます。

芝生用スパイクなども、エアレーションの一種として扱われることがあります。

ちょい芝ではコアリング中心

ちょい芝では、土の詰まり改善も兼ねられるため、春の更新作業としてはコアリングを中心に行っています。

特にコア穴へ目土やブレンド土を入れながら、少しずつ土壌環境を整えていく管理を続けています。

また、長年更新作業が行われていない庭を管理する場合は、年に3回程度コアリングを行い、ブレンドカルスを投入しながら土壌改良を進めています。

特に土が締まりやすい場所や密度が低下している場所では、1回だけでは大きく変わらないことも多いため、数回に分けて少しずつ土の状態を整えていくイメージです。

使用している道具

ちょい芝では、主に「バロネス タインエアレーター」と「キンボシ ローンパンチX」を使用しています。

バロネスタインエアレーターとキンボシ ローンパンチXの比較。左がバロネス、右がキンボシで、全体形状とコアを抜く部分の違いを紹介
左がバロネスタインエアレーター、右がキンボシ ローンパンチX。コアを抜く構造や使い勝手にも違いがあります。

バロネス タインエアレーターは、しっかり深くコアを抜き取りやすく、本格的な更新作業をしたい場合に使いやすい道具です。

一方、キンボシ ローンパンチXは、抜き取ったコアをポット部分へ受けられるため、コア回収の手間を減らしやすいのが特徴です。

作業性や価格面を考えると、まず最初の1本としてはキンボシ ローンパンチXでも十分使いやすいと感じています。

ちょい芝でも、庭の状態や作業内容によって使い分けています。

キンボシ ローンパンチX 4005 ゴールデンスター

※価格・在庫はリンク先で確認してください

春の更新作業として行う

コアリングは、芝生が動き始める春から初夏にかけて行うことが多い作業です。

芝生が成長する時期に行うことで、穴を開けた後も回復しやすく、更新作業として取り入れやすくなります。

ちょい芝でも、毎年の春管理の中でコアリングを行い、夏へ向けた土づくりを進めています。

一度で大きく変えるというより、毎年少しずつ土の状態を整えていくイメージです。

頻度としては、一般的には年1〜2回程度が目安ですが、土が締まりやすい場所では数回に分けて行うこともあります。

コアリングで期待できること

コアリングを行うことで、

  • 通気性改善
  • 排水性改善
  • 水の浸透改善
  • 発根しやすい環境づくり
  • サッチ層の改善

などにつながります。

一度で大きく変わる作業ではありませんが、続けていると土がほぐれやすくなり、芝の伸び方にも変化を感じることがあります。

実際のコアリング作業手順

ちょい芝では、春の更新作業としてコアリングを行っています。

ここでは、実際に行っている作業の流れを紹介します。

① 芝生へ穴を開ける

まずは芝生全体へ、10〜15cm間隔くらいを目安にまんべんなく穴を開けていきます。

特に土が締まりやすい場所や、密度が低下している場所は少し多めにコアリングを行うこともあります。

コアリング後の芝生。目土投入前の状態で、芝生全体へ穴を開けた直後の様子
コアリング直後の芝生。まだ目土は入れておらず、全体へまんべんなく穴を開けた状態です。

作業直後は芝生全体がかなり傷んだようにも見えますが、生育期であれば徐々に回復していきます。

② 抜き取ったコアを回収する

コアリング後は、表面へ出てきたコアを回収していきます。

キンボシ ローンパンチXのように、コアをポットへ回収できる道具を使うと、後片付けもかなり楽になります。

コアを残したままでも問題ない場合もありますが、ちょい芝では基本的に回収しながら作業を進めています。

③ 目土やブレンド土を入れる

コアリング後は、開いた穴へ目土を入れていきます。

穴へ新しい土を入れることで、通気性や排水性の改善につながり、土の詰まりも少しずつ改善しやすくなります。

ブレンドカルスの作り方や配合については、こちらの記事で詳しくまとめています。

【芝生の土づくり】ブレンドカルスの作り方と効果|カルスNCR活用の実践ガイド – ちょい芝
芝生を長く美しく保つには「土壌改良」が欠かせません。この記事では、カルスNCRを中心に米ぬか・硫安・目土を混ぜ
芝生の土壌改良に使用するブレンドカルスの材料。カルスNC-R、米ぬか、硫安、目土を混ぜて使用
コアリング後に使用するブレンドカルスの材料。カルスNC-R、米ぬか、硫安、目土を混ぜて使用しています。

コア穴を利用して新しい土を入れながら、サッチ分解も兼ねて少しずつ土壌環境を整えていくイメージです。

④ 穴へすり込む

目土やブレンド土を撒いた後は、ホウキやブラシなどを使いながら、コア穴へすり込んでいきます。

穴へしっかり土を入れていくことで、コアリングの効果も出しやすくなります。

⑤ 最後に散水する

最後は芝生全体へしっかり散水を行い、目土をなじませていきます。

コアリング後に目土を入れて散水した芝生。作業完了後の状態
コアリング後に目土を入れ、散水まで完了した状態。ここから徐々に芝生が回復していきます。

作業直後はかなり傷んだようにも見えますが、生育期であれば徐々に回復していきます。

実際の作業動画

実際に感じた変化

コアリングは、一度で劇的に変わる作業ではありません。

ただ、芝刈りや肥料など他の管理も影響しますが、毎年続けていると芝の密度や水はけにも少しずつ変化を感じることがあります。

特に長年更新作業をしていなかった芝生では、続けることで土の状態も少しずつ変わってきたように感じています。

まとめ

コアリングは、芝生へ穴を開けながら土の詰まりを少しずつ改善していく作業です。

通気性や排水性を整えながら、芝生が根を伸ばしやすい環境を作っていくことも、コアリングの目的のひとつです。

目土やカルスを組み合わせながら、毎年少しずつ土の状態を整えていくことも、芝生管理の大切なポイントです。

タイトルとURLをコピーしました