芝生の肥料について調べると、多くの肥料の説明書には「3月から施肥」と書かれています。
しかし、実際に芝生を見てみると、3月の芝はまだ茶色く、ほとんど動いていない状態です。
「このタイミングで本当に肥料は必要なの?」そんな疑問から、ちょい芝では芝の萌芽が進んでから施肥するようにしています。
今回は、なぜ「3月すぐに肥料をあげない」のか、その理由と、ちょい芝で考えている施肥の考え方をまとめます。
芝生はいつから成長するのか?
高麗芝や姫高麗芝、ノシバなどの日本芝は、冬の間は休眠状態になります。
春になると芽を出し始めますが、この最初の芽は、肥料の力で出てきているわけではありません。
芝生は、秋に光合成で作った養分を、根や茎にため込んで冬を越します。
春先の萌芽は、この「秋にためたエネルギー」を使って出てくるものです。
- まだ根の動きは弱い
- 葉の光合成能力も低い
- 肥料をたくさん吸収できる状態ではない
という段階になります。
人間で例えると、
👉 起きたばかりで
👉 まだ走れない状態
です。
ここでいきなり「さあ、焼肉を食べなさい」と言われても、正直きついですよね。
芝生も同じで、動き出したばかりのタイミングでは、肥料を与えても十分に吸収できません。
早く肥料をあげるとどうなる?
春先に肥料をまくと、芝生が元気になると思いがちですが、実際には別の問題が起こりやすくなります。
それが、雑草が先に元気になるということです。
雑草は芝生よりも早い時期から動き出します。
- 低い気温でも発芽する
- 根の吸収力が強い
- 肥料への反応が早い
この状態で肥料をまくと、
芝生 → まだ本調子ではない
雑草 → すでに成長モード
という状態になります。
芝生にあげたつもりの肥料を、雑草がどんどん吸ってしまう状況になりやすいのです。
芝を育てるために肥料をまいたのに、実際には雑草を育てている。これは、芝生管理でよくある失敗パターンです。
肥料の説明書「3月から」は間違いなのか?
肥料袋に書いてある「3月から施肥」は、間違いというわけではありません。
- 全国平均の目安
- 最低限この時期からなら問題が出にくい
- クレームを避けるための安全ライン
として書かれている場合がほとんどです。
ただし、実際の芝生管理では、カレンダーで判断するよりも、芝生の状態を見る方が大切です。
ちょい芝流:施肥のタイミング
ちょい芝では、次のような状態を目安に施肥を始めます。
- 芝が部分的に緑になってきた
- 萌芽がそろってきた
- 芝刈りができるくらい伸びた
施肥量の目安は「肥料ごと」に決まる
芝生に与える肥料の量は、「年間で何kg」と一律に決められるものではありません。施肥量の目安は、使用する肥料の商品ごとに決められています。
多くの芝生用肥料では、「〇月は1㎡あたり○g」といったように、月ごとの施肥量が記載されています。
まずは、使用する肥料の説明書に記載されている数値を確認し、自分の芝生の面積に合わせて必要量を計算しましょう。
肥料は「多く与えればよく育つ」というものではありません。量が多すぎると肥料やけの原因になり、少なすぎると十分な効果が得られません。
必ず、その肥料の商品説明に合った適量を守ることが大切です。
まとめ
芝生の肥料は、「何月だからあげる」のではなく、「芝が動き出したからあげる」という考え方がおすすめです。
春先の芝生は、秋にためたエネルギーで芽を出しています。その段階で肥料をまいても、芝には効きにくく、雑草に使われてしまう可能性が高くなります。
芝がしっかり萌芽し、芝刈りができるくらい成長してから、施肥を始める。
そして、施肥量は「その肥料の商品説明」に書かれている量を基準にし、与えすぎないことが大切です。
これが、ちょい芝流の施肥の考え方です。
ちょい芝で使用している肥料について
ちょい芝で現在使用している肥料は、「FIELDWOODS FW-OCF 芝生の肥料」です。
この肥料を使い始めたのは、2025年の秋からになります。
それまでは別の芝生用肥料を使用していましたが、見直した理由はコスト面でした。
この肥料は、1袋で約20㎡分の芝生の年間施肥量をまかなえる肥料です。
FIELDWOODS FW-OCF 芝生の肥料で、芝生の状態がどう変わっていくのかは、今後も記録していく予定です。
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