HIROCHAN庭の芝生は「ひめの(省管理型わい性ノシバ)」という品種で、2011年4月に張られたものです。更新作業はほとんど行っておらず、これまでに軽いエアレーションをした程度とのこと。しかし10年以上経過した現在は、土壌が踏み固められカチカチの状態でした。
今シーズン最後の管理として、来春の生育を見据えた冬前の土壌改良『コアリング』を実施しました。抜き取った穴に入れる目土はもちろん、いつも通りブレンドカルスです。
1週間経った芝生の状態(11/17 → 11/24)

平均気温は10℃前後で、芝生はすでに休眠期に入り生長は止まっています。ただ、冬枯れが急激に進んだ様子はなく、「ひめの」は耐寒性が高いため、状態を保っています。
冬前のコアリングで土壌改善
コアリングとは、固くなった床土の一部を抜き取り、その穴に新しい目土を入れるエアレーション方法のひとつです。スパイキングと違い土を抜き取るため、通気性・排水性の改善効果が高く、根が伸びやすい環境を整えることができます。
本来は3〜9月の生長期に行う作業ですが、今回は土壌の固さが気になったため冬前に敢えて実施しました。事前にゾイシアンジャパンさんに確認したところ「極端なダメージはない」との回答もあり、このタイミングでの施工を決めました。

今回使用した道具は『キンボシ(Kinboshi) ゴールデンスター ローンパンチX』です。抜き取った土をポリポット内に回収できるため、後で拾う手間がありません。
前回のHIROCHAN庭で行った土壌改良では『バロネス タインエアレーター』を使用しました。こちらは回収作業の手間はありますが、より深く土を抜き取ることができます。今回は作業性を優先し、ローンパンチXを採用しました。

抜き取った穴には、いつも通りブレンドカルスを入れ込みます。ブレンドカルスの配合は、カルスNC-R 750g、米ぬか 1050g、硫安 300g、目土 15kg。コートブラシでしっかり穴に詰め、表面を目土で均したあと、最後に散水してカルス菌が働きやすい環境を整えました。
休眠期でもカルス菌は働くため、冬の間に土壌環境がゆっくり改善され、来春の生育がスムーズになることを期待しています。

