前回9月末のサッチングから約1か月。季節はすっかり秋らしくなり、YUKI庭の芝生も穏やかな生長期を過ぎつつあります。気温の低下とともに生長スピードは落ち着きましたが、芝生の色つやは変わらず良好。病気も見られず、とてもきれいな状態を保っています。
▶ 前回の記事はこちら:
【芝日記】秋のサッチングで芝生の通気性改善|YUKI庭
1か月後の芝生の状態(9/28 → 10/26)
10月に入り、朝晩の気温が下がる中でも芝生は安定した緑色を維持しています。YUKIさんが定期的に芝刈りや除草を続けてくださっているおかげで、全体的にムラのない美しい状態が保たれています。
比較写真で見ると、9月に比べてやや緑の色味が落ち着いた印象がありますが、これは気温低下による自然な変化で、芝生が冬に向けて少しずつ休眠準備を始めているサインです。全体の密度はしっかりしており、前回のサッチング効果で通気性が保たれているため、病気などのトラブルも見られません。

密度は変わらず高く、美しい状態を維持しています。
今回の作業:コアリングとブレンドカルス散布
今回は、冬越し前の仕上げとしてコアリング(芝生の穴あけ作業)を実施しました。これは、土壌に穴を開けて空気の通り道をつくる作業で、根の呼吸を助け、春の芽出しを良くする効果があります。また、コアリングはブレンドカルスを土の中までしっかり入れこむ目的もあります。
コアリング後には、ブレンドカルスを散布。カルスNC-Rを中心に有機質をブレンドした資材で、微生物の働きを活性化し、土壌の構造改善を促します。これにより、来春に向けて根張りの良い健全な土壌が整います。
今回のブレンド配合(17㎡あたり)
カルスNC-R:1kg
米ぬか:1.5kg
目砂:20kg
硫安:200g
また、今回は際狩りも行いました。前回は芝生用バリカンを忘れて枝切りばさみで作業したため大変でしたが、今回は忘れず芝生用バリカンを使用。やはり専用の道具は作業が速く、仕上がりもきれいです。際が整うと芝全体の印象がぐっとよくなります。
カルスNC-Rをベースにした有機ブレンド資材の特徴や使い方を紹介しています。
作業後の様子と冬支度の完了
作業後の芝生は、ところどころにコア穴が見られますが、数日で自然に馴染んでいきます。10月末でも芝生全体の緑はまだ十分にあり、今シーズンの管理の成果がしっかりと表れています。
今回で2025年のYUKI庭訪問は最後となりました。
今年の5月末から月1回の訪問とアドバイスをスタートし、毎週の芝刈りやこまめな除草、水やりなど、YUKIさんの丁寧な日常管理とあわせて進めてきました。
その結果、梅雨明け以降、芝生は安定した美しさを保ち、季節ごとの変化を楽しめる理想的な状態に整いました。
今後の予定
次回の訪問は来年2月末を予定しています。冬の間は無理に手を加えず、落ち葉除去や軽い掃き掃除程度でOK。2月の再始動前に、芝生が静かに力を蓄える時期となります。
まとめ
- 前回のサッチング効果で病気なし・安定した緑を維持
- コアリング+ブレンドカルスで通気性・微生物環境を改善
- 今年の管理はこれで完了。次回は2月末に再開予定
一年を通してYUKI庭の芝生が見せてくれた安定感と美しさは、日々の丁寧なケアの積み重ねによるもの。来春の芽吹きが今から楽しみです。

