芝生の手入れと聞くと「芝刈り」や「水やり」が思い浮かびますが、実際に管理していると一番悩まされるのは「雑草」です。
せっかく芝刈りをしても、芝の間から雑草が広がると見た目が一気に悪くなります。
手で抜いても追いつかないときに頼りになるのが「芝生専用の除草剤」です。
→ 実際の散布の手順や器具選びについては【電動噴霧器で除草剤を散布|YASUYO庭】の記事で詳しく紹介しています。
この記事では、僕自身が高麗芝・姫高麗芝・ノシバで実際に使ってきた除草剤の体験談をもとに、初心者でも失敗しない使い方をまとめました。
芝生に使える除草剤とは?
除草剤には大きく分けて2種類あります。
- 非選択性除草剤 … 雑草も芝もすべて枯らすタイプ
- 選択性除草剤 … 芝は枯らさず、特定の雑草だけに効くタイプ
芝生に使うのは「選択性除草剤」です。
大切なのは「芝に使えるタイプを選ぶこと」と「使用方法を守ること」です。
実際に使った除草剤と特徴
- シバゲンDF
→ 広葉雑草や一年生雑草に効く。芝への影響が少なく、安心して使える。 - グリーンアージラン液剤
→ メヒシバやスズメノカタビラなどイネ科雑草にも効果的。液剤で散布しやすい。 - ザイトロンアミン液剤
→ クローバーやチドメグサなど広葉雑草に高い効果。芝生への安全性が高い。 - キレダー水和剤
→ 苔やチドメグサ、イシクラゲなど藻類に効く。芝生の中の雑草・苔対策に便利。 - シバキープシャワー
→ 希釈不要ですぐに散布できる手軽さが最大のメリット。狭い範囲やちょっとした雑草に便利。
なぜ3種類を混合するのか?

混合散布で幅広い雑草に対応可能。
僕は「シバゲンDF」「グリーンアージラン液剤」「ザイトロンアミン液剤」を混合して散布しています。
- 雑草の種類ごとに効きやすい薬剤が違う
- シバゲンDF → 広葉雑草や一年生雑草に効く
- グリーンアージラン液剤 → イネ科雑草(メヒシバやスズメノカタビラ)に効果的
- ザイトロンアミン液剤 → クローバーやチドメグサなどの広葉雑草に高い効果
- 効き残りを減らせる
単品だと効かない雑草が残ることがありますが、混合すると1回の散布で幅広くカバーできます。 - 散布効率が上がる
広い面積や複数の雑草が生えている庭では、混合散布の方が手間が少なく、効率的に管理可能です。
さらに展着剤「まくぴか」を加えると、薬剤が葉にしっかり付着して効果が長持ちします。これは絶対に入れた方がいいポイントです。
シバキープシャワーの使用感
- 手軽さ:希釈せずそのまま散布できるため、すぐに使えて便利
- コスト:割高なので、広い面積にはやや負担
- 効果:少量や狭い範囲の雑草には十分ですが、広範囲の芝生や雑草の種類が多い場合は、
混合散布+噴霧器の方が実感
手軽さを重視するならシバキープシャワーも選択肢になりますが、広範囲の雑草対策を考えると、混合散布+噴霧器がベストです。
噴霧器とジョーロ、どちらで散布する?
僕は最初ジョーロで散布していましたが、濃い部分と薄い部分ができてムラになったり、広い面積の散布に時間がかかる問題がありました。
噴霧器に変えてからは、
- 霧状に散布できるので芝全体に均一にまける
- 広い庭でも短時間で終わる
- 薬剤のムダが減り経済的
- ジョーロより効果も安定する
実際、約40㎡の芝生にジョーロで30分かかっていた散布が、噴霧器なら10分程度で終わり、仕上がりも均一です。
芝生管理には噴霧器を使うのが絶対おすすめです。
僕自身も実際に電動噴霧器を使って散布しています。手動ジョーロに比べて圧倒的に早く、均一に薬剤を散布できるので効果を実感しやすいです。
→ 実際の散布の様子はこちらの記事で詳しく書いています。
【芝日記】電動噴霧器で除草剤を散布|YASUYO庭

除草剤を使うときの注意点
- 天気を確認する
散布後に雨が降ると効果が薄れることがあります。
散水でも同様に流れて効果が下がることがあります。 - 高温すぎる日は避ける(芝へのダメージ防止)
- ラベルに記載された希釈倍率を守る
- 同じ薬剤を続けて使いすぎない(耐性雑草を防ぐ)
基本的には説明通りに使えば、しっかりと効果は出ます。
雑草を防ぐ基本管理も大切
除草剤だけに頼るのではなく、芝刈りや肥料、水やりなど基本管理をしっかり行い、雑草が生える隙を作らないことが重要です。
雑草の隙を減らすことで、除草剤の効果も安定します。
まとめ
芝生の管理で悩まされる雑草も、芝生専用除草剤を正しく使えばコントロール可能です。
- 「シバゲンDF」「グリーンアージラン液剤」「ザイトロンアミン液剤」の混合
- 展着剤「まくぴか」を必ず加える
- 噴霧器で散布する
この手順でほとんどの雑草をカバーできます。
芝刈りや肥料など基本管理も併せて行い、雑草が生える隙を作らないことも大切です。