【芝日記】更新作業開始!低刈りで春の準備|YASUYO庭の芝生管理

YASUYO庭

先週から2025年の芝生管理を開始しました。YASUYO庭では更新作業に入り、最初の工程である「低刈り」を行いました。

更新作業は、冬枯れした芝や固まった土壌をリフレッシュし、新芽が根を張りやすい環境を整えるために行います。低刈りによってサッチの蓄積を防ぎ、新芽に光が届きやすくなる効果があります。


1週間経った芝生の状態(2/9 → 2/16)

低刈り後の芝生の様子

この一週間での変化はほとんどありません。芝生の地上部は茶色く枯れたままです。萌芽はまだ始まっていません。先週見逃していた雑草がちらほら見られました。


更新作業の時期について

更新作業の開始時期は考え方によって異なり、早い場合は2月、遅い場合は7月に行うこともあります。SHIBAMURA庭では例年2月中旬に低刈りを行い、遅くても4月までにサッチング・エアレーション・スライシング・目土入れといった一連の作業を終えています。作業は1日でまとめて行うこともあれば、数日に分けて行うこともあります。天候よりも、自分の都合(時間の確保)で決めることが多いです。

15年以上続けていますが、仕上がりに大きな差はなく、梅雨明けには毎年きれいに整います。細かく時期を合わせることが理想ではありますが、神経質になる必要はありません。ただし低刈りは、新芽を刈らないように休眠期の終わりに実施します。目安は2月〜3月です。


低刈りの目的と方法

冬枯れした芝は冬の間、根を守る役割を果たします。しかし春以降は不要となり、そのままにするとサッチとして蓄積し、通気性や排水性の悪化、病害や苔の原因になります。

低刈りを行うことで新芽に光が届きやすくなり、成長を促す効果があります。手順は以下の通りです。

  • 熊手やブラシで芝を起こす
  • 芝刈り機を一番低い刈高に設定して刈る
  • 根が露出した場合は薄く目土を入れる
  • 作業後はコートブラシで均すと仕上がりがきれい

低刈りの代わりに「芝焼き」を行う方法もあります。芝焼きには、サッチや病原菌、害虫の卵、雑草の種を減らす効果があります。焼けた芝は養分となり、黒くなった土壌は太陽熱を吸収しやすくなるため、萌芽を促す効果も期待できます。ただし家庭の芝生管理では十分な効果は得にくく、実用的ではありません。


YASUYO庭での低刈り作業

YASUYO庭は面積が広いため、芝を起こす作業はリョービ(現・京セラ)の芝刈り機にサッチング刃を取り付けた機械を使用しました。

YASUYO庭の芝刈り作業で使用したリョービ(京セラ)製芝刈り機とサッチング刃
YASUYO庭の低刈り作業で使用したリョービ(現・京セラ)の芝刈り機とサッチング刃。

前シーズンは20mmで刈り止めをしていたため芝丈は長くなく、密度もそれほど高くありませんでした。そのため、一気に5mmで刈り込みました。ただし前日の雨で芝が湿っており、刈りカスが機械に詰まって作業に時間がかかりました。

根の露出はほとんどなかったため目土入れは省略し、コートブラシで全体を均して作業を終了しました。

低刈り後の芝生の様子。まだ新芽は出ていない
低刈り後の芝生の状態。まだ新芽は出ておらず、冬枯れの芝が目立つ。

今回の作業時間は1時間20分で、目安としている30分の約3倍を要しました。


今週の作業動画(60倍速)

下記動画では、低刈り作業の全工程を60倍速で確認できます。

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