SHIBAMURA庭の駐車場は、緑化ブロックに芝生を張って管理しています。緑化ブロックは見た目に美しい一方で、芝生の管理には手間がかかるものです。ただ、しっかりと手をかけると砂利やコンクリートだけの駐車場とはまったく違う雰囲気になります。

昨年秋、同じタイプの緑化ブロックを使って駐車場をつくられたHIMAWARIさんから「芝生の管理方法を知りたい」とご相談を受けていました。そのときにはすでに芝生の再生は難しい状態だったため、張り替えをおすすめしていました。そして今回、その緑化ブロックへの芝張り作業を一緒に行うことになりました。
17年目を迎えたHIMAWARI庭の緑化ブロック芝生

約17年前に張られた芝生は、定期的に雑草抜きや肥料散布をされていたそうですが、長年の管理不足もあり苔や雑草が優勢に。業者から「放置しても大丈夫」と言われたそうですが、やはり芝生は手をかけないと美しい状態は維持できません。南向きで日当たりも良く、車の駐車も緑化ブロックを避けてできる環境なので、今回しっかり張り替えれば美しい芝生に戻せると感じました。
植栽ブロックの芝張り手順
まずは既存の芝生や土をしっかりと取り除く作業からスタート。土の袋が何袋にもなるほどの量を取り除かれたそうで、家事や仕事の合間にコツコツ作業されたHIMAWARIさんの努力には頭が下がります。その後、床土としてブレンドカルスを敷き、高麗芝をブロックのサイズに合わせてカットして配置。しっかりと圧着してから目土を入れ、最後に散水をして完了となります。張りたての芝生は乾燥しやすいため、しばらくはこまめな水やりが大切です。
今回私がお手伝いしたのは、芝をカットして敷く作業から。すでに半分以上は敷かれていましたが、床土の厚みが少なく、目土も十分でなかったため、芝生の根が乾燥しやすい状態でした。そこで一旦芝を外し、目土を均してから改めて芝を敷き直し。足でしっかり踏み込み、さらに隙間に目土をブラシで刷り込むことで安定しました。最後に余分な目土を除き、散水して作業を終えました。

HIMAWARIさんはガーデニングが大好きで、寄せ植えや花壇もとてもきれいにされています。そんな方だからこそ、この大変な作業を少しずつ進められたのだと思います。最後の仕上げ部分をお手伝いしただけで、むしろ美味しいところをいただいてしまった気分です。緑化ブロックの範囲であれば、一度芝が根付いてしまえば週1回30分程度の管理で十分維持できるはず。これからも成長の様子を一緒に見守りながら、必要なときにアドバイスしていきたいと思います。
