HIROCHAN庭の芝生は「ひめの(省管理型わい性ノシバ)」とい品種で、2011年4月に張られ以降更新作業はしておらず、エアレーションをした程度とのことです。「ひめの(省管理型わい性ノシバ)」は、長時間放置しても、安定して発芽し、更新作業をしなくても放置栽培ができるとのことですが、さすがに10年経つと土壌は踏み固められカチカチの状態です。今シーズン最後の芝生管理は土壌改良を目的に『コアリング』を行いました。『コアリング』の際に入れる新しい目土にはもちろんブレンドカルスを使いました。
1週間経った芝生の状態
今週は平均気温が10℃前後で経過していました。HIROCHAN庭の芝生も生長は完全に止まっていますが、冬枯れがすすんだという印象はありません。HIROCHAN庭の芝生「ひめの(省管理型わい性ノシバ)」は耐寒性も強いようなので、そのためかもしれません。
コアリングで土壌改良
今シーズン最後の作業は土壌改良を目的とした『コアリング』です。芝生の『コアリング』とは、エアレーション(土に穴を開ける作業の総称。主に『コアリング』と『スパイキング』がある)の一種で、固くなった床土の一部を抜き取り、抜き取って空いた穴の中に、新しい目土を入れる作業です。エアレーションでも『スパイキング』は単に穴を開けるだけの作業で、土は抜き取りません。『コアリング』も『スパイキング』も土壌に空気、水、栄養を届きやすくするために行い、土壌の通気性・排水性の改善や根の生長促進などの効果があります。『コアリング』の方が手間がかかる分、効果は高くなります。
ただ今回行った『コアリング』は根の生長促進の効果はありません。芝生は休眠期に入っているからです。むしろこの時期(11月下旬)に『コアリング』を行うことは根を痛めてしまうリスクもあります。本来『コアリング』は3月~9月頃の芝生の生長期に行うことが推奨されています。芝生の根を傷つけても生長期は回復が早いからです。ただ、HIROCHAN庭の芝生は土壌が固く、来年の春までに少しでも土壌改良をした方が良いのではないかと考え『コアリング』を行いました。この時期に『コアリング』をするにあたってゾイシアンジャパン株式会社に問い合わせたところ、“今実行しても、それほど極端に芝にダメージは無いと思われます。”との返信もいただきました。
今回のコアリングに使用した道具は『キンボシ(Kinboshi) ゴールデンスター 芝生エアレーション ローンパンチX』です。このローンパンチは抜き取った土をポリポットに回収できるため、後から土を拾う手間がありません。前回HIROCHAN庭の芝生で行った土壌改良の際に使用したローンパンチは『バロネス タインエアレーター』です。こちらは抜き取った土を回収する必要がありますが、より深く土を抜き取ることができます。今回は手間を優先して『キンボシ(Kinboshi) ゴールデンスター 芝生エアレーション ローンパンチX』を使用しました。
そして土を抜き取った後に入れる目土はもちろんブレンドカルスです。ブレンドカルスは、カルスNC-R:750g、米ぬか:1050g、硫安:300g、目土:15kgを混ぜたものです。ブレンドカルスを散布し、コートブラシで丁寧に土を抜き取った穴に入れ込み、その上に目土で表面を覆います。最後はカルス菌の活動を促すために散水し作業終了です。芝生が休眠期に入ってもカルス菌に土壌改善してもらい来シーズンにより芝生が生育しやすい環境に整えてもらいたいと思います。