芝生の根切り(スライシング)とは? 

芝生の手入れ

年々芝生の元気がなくなってきた…そんなお悩みありませんか?
芝刈りも水やりもしているのに、なんとなく見た目がパッとしない。そんなときにおすすめなのが「根切り(スライシング)」です。
この記事では、根切りの効果ややり方、実施のタイミングまで、初心者の方にもわかりやすく解説します!

芝生の根切り(スライシング)とは?

根切り(スライシング)とは、芝生に細かい切れ目を入れて根や地下茎をカットし、地中の通気性を高める作業です。
放っておくと芝の根が密集して、水や空気の流れが悪くなり、芝生が弱ってしまいます。
定期的な根切りによって、芝が元気を取り戻し、密度の高いきれいな芝生を維持できます。

根切りをするメリット

  • 地中の通気性・排水性がアップする
  • 根詰まりを解消し、新しい根の発生を促す
  • 芝生の密度が増して、見た目が整う
  • 病害虫の発生を抑える効果も

SHIBAMURA庭では、年に1〜2回根切りを実施しています。昨年から管理を始めた友人宅(YASUYO庭、HIROCHAN庭、YUKI庭)では、どの庭もここ数年は根切りをしていないようでしたので、今年は根切りを実施しました。

根切りの適切な時期は?

おすすめの時期は以下のとおりです。

  • 春(3月~6月)

芝生が夏のダメージから回復するタイミングに合わせて、秋(9月~10月)に根切りをすることもあるようです。真夏や真冬など、芝がストレスを感じやすい時期は避けた方がいいです。

根切りに使う道具は?

家庭用の芝生であれば、以下の道具があれば十分です。

  • ターフカッター(写真左)
  • 京セラの電動芝刈り機(写真右上)+根切り刃(写真右下)

芝生の根切りに使える道具としては、主にターフカッターと、電動芝刈り機に根切り刃を取り付けたものの2種類があります。

ターフカッターは安いものであれば2,000円程度から手に入ります。
一方、私が使っている京セラの電動芝刈り機には、オプションで根切り用の刃が用意されており、それを装着すれば根切り作業も可能です。

両方使った経験がありますが、最近はもっぱらターフカッターのみで根切りをしています。
芝生の面積が30㎡程度までであれば、ターフカッターだけで十分対応できます。

30㎡ほどの広さでも、短時間で済ませたい場合は、やはり電動芝刈り機に根切り刃を装着したもののほうが効率は良いと感じます。
ただし、それぞれにメリット・デメリットがあります。

✅ ターフカッターの特徴
• 比較的安価で手に入りやすい
• 深くしっかりと根を切ることができる
• 芝が多少伸びていても根切り可能
• ただし、広い面積になると重労働

✅ 電動芝刈り機+根切り刃の特徴
• 力を使わずに、効率よく広範囲を根切りできる
• 細かく均等な幅で切れ目を入れられる
• ただし、あまり深く切れない
• 芝をかなり低く刈っておかないと効果が出にくい

どちらが良いかは「どこまでしっかり根を切りたいか」「作業にどれだけ時間や体力をかけられるか」によります。

私は芝の根が活発に生長する5〜6月に根切りを行うようにしているため、深くしっかり根を切れるターフカッターを選ぶことが多いです。
広い庭でなければ、ターフカッター1本でも十分対応できると感じています。

作業手順

  1. 芝刈りをして芝を短くする
  2. ターフカッターまたは電動芝刈り機+根切り刃を用いて根を切る
  3. 作業後に目土追肥をするとより効果的
  4. 最後にたっぷり水やり

根を切ることで一時的に芝が茶色くなることがありますが、1〜2週間ほどで新しい芽が伸びてきます。

注意点

  • やりすぎに注意!年1〜2回が目安
  • 毎回同じ方向に根切りをせず、前回とは90度向きを変える
  • 乾燥している日は避け、土が柔らかい日が理想

ターフカッターでの根切り作業の様子(60倍速)

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