高麗芝の更新作業(低刈り) 週1日30分の芝生管理

YASUYO庭

先週から2025年の芝生管理を開始したYASUYO庭の芝生では、芝生の更新作業を開始しました。昨シーズンまでの冬枯れした芝生や固まった土をリフレッシュし、新しい芝生がしっかりと根を張り、美しく健康的な状態を保つ土台作りをすることが芝生の「更新作業」です。今回は更新作業の一番初めに行う『低刈り』を行いました。冬枯れした芝生がサッチとして残らないようにできる限り低く刈ります。低く刈ることで、この後出てくる新芽に光が届きやすくなります。

1週間経った芝生の状態

この一週間での変化は全くありません。芝生の地上部は茶色く枯れたままです。萌芽は全く始まっていません。先週見逃していた雑草がちらほら見られました。

更新作業(低刈り)

更新作業を行う時期は考え方によって、早ければ2月頃から、遅ければ7月といろいろあるようです。芝村庭の芝生では毎年2月中旬に低刈りを行い、遅くても4月には全ての更新作業(低刈り・サッチング・エアレーション・スライシング・目土入れ)を終えています。全ての作業を1日で終えることもありますし、分けて行うこともあります。その年の天候に合わせてというよりは、自分の都合(時間があるかないか)で決めています。15年程更新作業をしていますが、芝生の仕上がりは特に変わらず梅雨明けにはかなりきれいに仕上がります。細かく言えば時期に合わせて作業するのが良いようですが、あまり神経質になる必要はないと思っています。ただ低刈りだけは芝生の休眠期が終わる直前に行っています。低刈りして新芽を刈り取らないようにするためです。しかし時期が早すぎると土壌が寒さにさらされてしまいます。年によって変動はありますが、大体2月~3月に行います。

低刈り 冬になり茶色く枯れた芝は、冬の寒さや霜、踏み圧から根を守ってくれます。しかし春になり暖かくなると新しい芽も生えてくるので、その役割を終え必要なくなります。冬枯れした芝生はそのままにしておくとサッチとなり蓄積します。サッチは土壌の通気性と水はけを悪化させたり、病原菌が増加する要因になったり、藻や苔が生えたりと様々なトラブルの原因となります。また冬枯れした芝生を低く刈ることで、新芽に光が届きやすくなり、休眠から明けた後の成長促進に繋がります。芝生の休眠期は軸刈りの心配はありませんので、一番低く刈れる高さで行います。

低刈りではなく『芝焼き』をするという方法もあります。芝焼きは冬枯れした芝生やサッチ、土壌表面の病原菌、害虫の卵、雑草の種などを減らす効果があります。さらに焼けカスは芝の養分になり、黒くなった土壌は太陽の光を吸収しやすく熱を持ちやすいため春の萌芽にも良い影響があります。ただし表面を焼いただけではその効果を十分得ることはできず、家庭の芝生管理においては現実的ではありません。

低刈りをする際、まず寝てしまっている芝を熊手などで起こします。芝が立てば芝刈り機の一番低い高さで刈り取ります。芝丈が長かったり、密度が高い場合は一気に一番低い高さにせず、徐々に低くしていきます。低刈りをした後に根がむき出しになっている場合には薄く目土を入れて根を保護します。目土は必ず薄く撒き、芝の先端が完全に埋まらないようにブラシなどで刷り込みます。

YASUYO庭の芝生は広いため熊手ではたいへんなのでサッチングマシーンを使いました。サッチングマシーンはリョービの電子芝刈機にサッチング刃を取り付けたものです(リョービは現在は京セラになっています)。

またYASUYO庭の芝生は咋シーズン20㎜で刈り止めをしていたので芝丈は長くありません。密度もまだそれほど高くないので、一気に5㎜で刈りました。ただ前日の夜から明け方にかけて雨が降り芝生が湿っていたので刈り取った芝が芝刈り機に詰まってしまい、かなり時間を要しました。今回あまり根がむき出しになることはなかったのと、時間が大幅にオーバーしてしまったため、目土入れはせず、全体的にコートブラシで均して作業終了としました。

週1日30分の管理と言いながら今回1時間20分と3倍も時間をかけてしまいました…反省です。

今週の作業動画(60倍速)

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